部屋の多肉植物が枯れた。

なんだってほっといたら枯れる

razón por la que estoy aquí

 

今回は全く恋愛じゃないこと。

箸休め箸休め。

 

なんであたしが

外大スペ科に来たか? というお話。

 

遡ること8年。

小学校6年生の時、あたしは

初めてスペインに行きました。

 

別にその頃から

スペイン語〜〜すきぃ〜〜』とか

そんなわけもなく、

その年のW杯で優勝したスペインに

行ってみたかったというミーハー根性で

旅行先を決定した。

 

小さい頃から英語の勉強はしていたので

留学してない かつ インターじゃない

小6にしては英語がわかったあたし。

『習った英語が使える!』と

ワクワクして飛行機に乗ったのを覚えている。

 

しかし

 

スペイン全く英語通じないね!! 

 

あたしの行った先や

話しかけた相手が悪かったのか

ほっっっとんど通じないし

通じてもスペイン語訛りわからない...... と

心を思いっきりへし折られた。

でもめげない。

カタコトの英語で

飛んだら跳ねたりしながら

言葉を伝えようとするあたしに

スペイン人たちも寛容だった。

みんな優しく接してくれて、

スペイン語を少し教えてくれた。

 

初めて話した文は "Tengo hambre." 

なんと実用的だろうか。

 

それになぜかわからなかったが

スペインに来た時、

なぜか他の国に来た時とは違う気持ちになった

 

『きっとなにか楽しくてステキなことが

たくさん起こる国だ!』という

根拠のない希望を胸に、

全てがキラキラして見える

その国と言葉に魅了された。

 

その旅の時に決めた。

あたしは必ずスペイン語を話せるようになって

この国に戻ってくる と。

 

あたしの地元は

あまり偏差値の高い地域ではなく、

中学卒業後に就職する人もざらだった。

 

そんな中でなかなかグレていたあたしも

父親にスパルタ教育を施され、

YISに入学。

うちの高校は英語が有名だったけれど

あたしは英語嫌いで

2外でスペイン語ができる以外の理由で

志望校を選んだつもりはなかった。

 

ちなみにYISの入学式で外大の存在を知った。

提携校らしく、パンフレットが置いてあった。

見たときは

『え〜すてき!行きたい!』と思ったが

母親に 国立だよ と言われた瞬間諦めた。

 

いよいよスペイン語の授業が始まるわけだが

はーーーーーーネイティブがいっけめん!

お髭がダンディー

料理も得意なパーフェクトな方でした。

 

まあそれは置いといて、

初めてスペイン語を勉強した時に思ったのは

 

え......活用やばくね?覚えんの?

 

想像を絶する見た目の難しさに

尻込みしてしまった。

 

しかし負けない!

本気出しすぎてスペイン語の担当教員に

とっっっても気に入られるくらいになった。

 

実は高校入ってすぐは

四ツ谷にある大学に行こうと思っていた。

指定校もあるし、

何よりそのスタイリッシュな雰囲気に

憧れていた。

 

初めて外大のオープンキャンパスに来たのは

高1の夏。

その当時付き合っていた彼氏と

217でスペイン語の授業を受けた。

今はもういない某ネイティブと

スケボーに乗ることで有名な某ネイティブが

授業をしていた。

スペイン語の模擬授業に

参加したことのある人はわかると思うが、

この2人、

全く容赦無くスペイン語で話す。

説明はおろか、冗談までスペイン語で話す。

今考えると、

あれはかなりリアルな会話の授業の姿だな と思う。

 

周りはおそらく意味がわからずにしーんと

しているなか、

あたしだけケラケラ笑っていたのを

元カレはドン引きしていた。

 

『瑠奈はスペイン語始めて3ヶ月なのに

そんなにわかるなら、

きっと外大に行ったほうがいいよ』

 

その彼氏がそう言ってから、

外大に行けたらいいな と思うようになった。

 

そこからはずーっと受験勉強。

あたしは大半の受験生みたいに

3年生になってから

寝ずに勉強するとかいうのが

できそうもなかったので

3カ年計画で外大受験に挑むこととなった。

 

幾度となく

外大行きたくないキャンペーンを起こし

両親ともなんども喧嘩したけれど

なんとか外大に合格。

 

外大の合格発表は

あたしが確認する前にあたしの友達がみて

電話をかけてきて結果を知ったのを思い出す。

 

とにかくスペイン語とスペインが大好きだった。

あたしが生きている間、

初めて熱意を持って取り組めたことだった。

 

今も不自由ではあるけれど

少しずつスペイン語を話せるようになって

とっても幸せだ。

 

きっと小学生の頃のあたしに会えたら

あたしは彼女にとって

憧れのお姉さん になれていると思う。