さよならの季節
別れる時期がいつも同じ。
あたしの場合は
夏に付き合い、冬に別れる。
だからクリスマスやバレンタインなどの
冬のイベント時に恋人がいないことが多かった。
反対に夏のリア充イベント、
花火大会、海、夏祭りには謎に恋人と行くことが多かった。
あとはなぜか、
相手の誕生日の時は付き合っているのに
あたしの誕生日は別れていることが多かった。
イベントを手帳に書き込めないタイプだ。
『◯◯の誕生日』とか『◯ヶ月記念日』とか
なかなか書けない。
恥ずかしいわけじゃない。
別れることが怖いのだ。
これは恋人に限ったことではないのだが
その人となんらかの理由で離れた時に
そのイベントを手帳に書き込んだ際の
自分の気持ちを思い出したくない。
悲しい癖だな と思ってきたので
治したいけれど
今でも友達の誕生日や恋人との記念日は
書けないでいる。
手帳としての機能を殺している。
昨日手帳を遡ってみていたら
もう二度と会わないであろう人との約束や
恋人と喧嘩したデートの予定が目に付いた。
普通に生きているつもりだけれど
小さな別れはあちらこちらにあるのだ。